韓国ドラマ『マウス〜ある殺人者の系譜〜』に登場するチョン・バルム。
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バルムという名の意味は、“善良”という意味です。その名の通り、人想いで優しく、正義感の強い「よき警察官」として市民の安全を守っていました。
しかし、それは表向きの顔で、本名は、チョン・ジェフン。サイコパス遺伝子を持ち、殺人を快楽とする“プレデター”だったのだった…。
今回は、『マウス〜ある殺人者の系譜〜』に登場するジェフンことバルムについて解説していきたいと思います!
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バルムの生い立ちと少年時代
連続殺人事件“ヘッドハンター事件”が発生。
ヘッドハンター事件とは、無差別に人を殺害し頭部だけ持ち去るという残忍な殺害方法で韓国全土を震撼させました。その犯人とは、有名脳神経外科医のハン・ソジュン。
ハン・ソジュンには、どうしても脳移植手術を成功させたいという野望がありました。それまでネズミでの実験を行なっていましたが、限度があり、その実験は人間に変わります。ソジュンは、人間の脳を手に入れるため、無差別に人を殺害をし実験を繰り返していました。
そんな中、妻であるジウンの間に子宝に恵まれます。
その子供が、チェ・ジェフンことチョン・バルムです。
その頃、ダニエル・リー博士が、サイコパス遺伝子の研究に成功。胎児の状態で凶悪犯罪者になりやすい遺伝子を区別できるようになりました。
ダニエルにより、チョン・バルムは、父親から授かったサイコパス遺伝子が存在していることが発覚。ジウンは、中絶を望んでいたころ、ジウンが通っていた病院の看護師のお腹にもサイコパス遺伝子のある胎児がいました。
ジウンと看護師は、話し合いの中、自分たちの子供を産み交換し育てることを決意。そして、もし“怪物”になりそうであればこの手で殺そうと約束します。
結果的にジウンの育てた看護師の子供ヨハンは善良な人間に、一方、看護師が育てたバルムことジェフンは特異的な行動が目立つようになります。ジェフンの行動は、ウサギが妊娠したか気になったと理由で腹を切り裂いたり、自宅で飼っている猫や金魚を殺したりと常人では理解し難い行動でした。
看護師は、ジェフンは怪物だと悟ります。そして、ついにジェフンに手をかけていたところ、OZという組織の一員であるソン・スホが看護師を殺しジェフンを助けます。そして偶然居合わせた父親も殺し、家に放火します。唯一生存できたのは、ヨハンの実の妹であるジェヒのみだったのです…。
その後、OZである組織の一員が看護師の妹で祖母に当たるという体でバルムに近づき育てることに。
その頃、バルムは学校で、学年成績トップでどうしても勝てなかったヨハンという人物に出会います。特異的な行動が目立つバルムは、他の生徒から忌み嫌われていましたが、ヨハンは普通の人間のように接してくれました。
それをみたバルムは、“ヨハンのように善良である人間になりたい”と願うように。そして教会で、一人”どうか怪物にしないでくれ”と願い、自身の殺人衝動を抑えて生きることを決意します。
殺人キラーとなったバルム
バルムは、自身の母親と父親を殺した犯人を探すため、警察官になります。
そしてある日、メールが届きます。それはずっと行方を追っていた自身の両親を殺した(本当はハン・ジウンとソジュン)ソン・スホの居場所でした。
憎しみに任せ、バルムは、残忍な方法でソン・スホを殺害。
それがきっかけとなりバルムは、殺人スイッチが入り、殺人による快楽を求め無差別に人々を殺します。そして自分の願いとは裏腹に怪物になってしまったので、教会に対し憎悪を抱きました。
そしてダンテ新曲7つの大罪をしなかったものたちや自分のことを邪魔してくるものを容赦なく殺害していきます。
そんな中、いち早くバルムに気づいたのは、ヨハンでした。ヨハンは、バルムを止めるため、そしてまだ子供だった被害者ハングクを助けるためにバルムの元へ。攻防の末、ヨハンは、ムチ刑事に撃たれ重体に。バルムは、ヨハンに殴られ絶命状態になってしまいます。
ヨハンの脳を受け継いだバルム
バルムの窮地にまたもやOZの組織が動きます。
違法な方法で、ハン・ソジュンを一時的に釈放。脳の移植手術によって、ヨハンの脳をバルムに移植します。この手術により、ヨハンは死亡。バルムは、ヨハンの脳を受け継ぎ昏睡状態から回復します。
しかし、バルムは、一時的に記憶障害を起こしていました。自分自身が、凶悪連続殺人者という記憶も…。
バルムは、回復後、警察官の職務に復帰。
断片的な記憶のまま、さまざまな犯罪者を追い詰めていきます。しかし、衝動的に怒りのままその犯罪者を殺してしまうバルム。その罪悪感から精神的に追い詰められていきます。
そう、脳手術がきっかけで、バルムに人間の感情が宿ったのです。
日が経つにつれ、自分が凶悪犯罪者だったことに気づくバルム。
結果的に警察官に自首するのでした…。
バルムの切ない結末
バルムは、ムチ刑事の復讐をやり遂げようと、自分の父親ハン・ソジュンの元へ。そして、殺します。
刑務所の中で、今まで自分がしてきたことへの罪悪感を感じ苦しむバルム…。ソジュンの脳手術は、完璧ではなく絶命してしまう不安定なものでバルムもその一人でした。
そしてゆっくり一人、教会の中で息を耐えたのでした。
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人間の感情を取り戻し、罪悪感を感じながら死んでいくというバルムの悲しい結末でした。
バルムは単なる実験用マウスだった…
バルムを殺人キラーに導いたのは、OZという組織。
リーダーは、ヨンシン大統領秘書室長。大きな権力を握っている人物になります。
OZという組織の目的は、“サイコパス遺伝子を持っている者を胎児の段階から殺害する”という法案の成立。この法案を成立させるためには、長期的なプランと実験者が必要。
その実験者がバルムとヨハンだったのです。
バルムには、殺人をしてもらう必要性がOZにはありました。なので、バルムを殺そうとした看護師を止めたのも、ソン・スホの居場所をバルムに教えたのもOZの仕業というわけです。
ヨハンを救わなかった理由もこれで辻褄があいます。ヨハンは善良な人間だったからです。
バルムは、結局は、OZの操り人形。
ただOZがいなければバルムは看護師に殺されていました。
正義とは何か…?そう考えさせてくれる作品でした…!
こんにちわ。韓国総合メディアIdeal運営者のKOUです。 今回は、韓国ドラマ『マウス〜ある殺人者の系譜〜』の犯人を解説していきたいと思います!この作品は、長編かつ数々の伏線が散りばめられているので、理解しづらい箇所もあったのではない[…]
イ・スンギの演技力に注目!
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さて、チョン・バルムを演じたイ・スンギ。
- 凶悪殺人事件の犯人
- 罪悪感に溺れる善良な人間
この2つの顔を上手に役を演じ切ったのは本当に素晴らしい演技力だと感じました。
ヨハンの脳移植手術前のにっこりと笑うバルムの姿…。かなりの恐怖感を感じましたね…。
次第に結末につれて、罪悪感で押しつぶされそうになっているバルムもお見事でした!
本当に韓国の俳優さんってなんでこんなにも演技が上手いのでしょうか。。
初めてイ・スンギの作品を視聴しましたが、また違う作品もみてみたい!そう思わせてくれるような俳優さんです。
ぜひまだ視聴していない方は、チェックしてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました☺︎