今回は「正しい復讐の作法」の結末について考察、そして大胆予想をしてみたいと思います。
「正しい復讐の作法」はLINEマンガで独占配信されている恋愛漫画です。家族との関係や企業の思惑が絡み合う中での主人公の恋愛模様が描かれています。伏線が複雑で結末が予想しにくいこの作品。
では早速見ていきましょう!
※考察記事のため、ネタバレを含みます。まだ読んでいない方は、気をつけてください。
「正しい復讐の作法」はこんなお話。伏線をどう回収する?
それでは早速「正しい復讐の作法」のお話をテーマごとにおさらいしてみましょう。
「正しい復讐の作法」は伏線がたくさん張り巡らされた作品です。
それぞれが結末に向かってどのように進んでいくのか、展開が楽しみですね!
麗奈と家族の確執
麗奈は幼い頃に両親に捨てられ「捨て子」として生きてきました。
何度かの養子縁組に失敗しながらも、最終的に堤家に長女として迎えられることになります。そのときに引き取ってくれた義理の母はすぐに病気で亡くなってしまい、父親は早い段階で再婚をします。
その再婚した母親と連れてきた娘・璃香との確執こそが作品のテーマの一つです。
母親は麗奈を「捨て子」として冷遇し、娘・璃香にはすべてが璃香のもの、と教え込みます。璃香はその母親の思いをそのまま受け取り、世間的には良い妹を演じながらも麗奈に対して理不尽な扱いを続けてきました。
麗奈の夫である碧人が璃香のことを愛していることを知りながら、それを利用して麗奈と結婚するよう持ちかけたのも璃香でした。こともあろうにその事実を自身の誕生日に知ってしまった麗奈は、その日に交通事故で死んでしまいます。
ですが、なぜか生き返って一年前に戻っていた麗奈。これまで璃香に「奪われた物すべてを取り戻す」という決心をします。
今までのように、ただ従ってすべてを受け流して行く人生をやめる決意をした麗奈と、その決意を知らないままの家族。
この後、“友彦をめぐる恋の駆け引きでも波乱の予感がする”ハラハラドキドキのテーマです。
友彦と家族の確執
麗奈と契約結婚をすることになる九条友彦もまた、麗奈と同じように家族との確執を抱えているようです。
九条友彦は、財界序列3位の西江グループの次男として生まれ、その明晰な頭脳から次期後継者と噂されてきました。ですが後継者の座を嫌がり会社を飛び出して、自分のゲーム会社を立ち上げたのです。
次男の立場で後継者と噂されること、祖父から融資の条件に結婚を持ち出されることなど、会社や家族の都合に振り回される立場であることをうかがわせる内容です。
麗奈との結婚でその微妙なバランスがどうなっていくのか?
こちらも気になるテーマですね。
一年という期限
麗奈が交通事故で死んでしまった後に、生き返ったのは事故から1年前の日でした。
事故の痛みも鮮明に覚えている中で、生き返ったことが信じられない麗奈でしたが、なぜか、手首に事故に会った日付が刻まれています。しかもその日付は、麗奈以外の人には見えないようなのでした。
果たしてこの日付が持つ意味は?
1年後、日付のその日がやってきた時には麗奈はどうなってしまうのでしょうか。
これこそ先が読みにくいこの作品の隠れたテーマになっていると思います。
麗奈が考える復讐とは?
「正しい復讐の作法」はいろいろな要素が絡み合う作品ですが、タイトルにもある「復讐」というのが、大きなテーマでもあります。麗奈にとって復讐とは“今まで奪われたものを取り戻す”ということのようです。
麗奈が奪われた一番大きなものは、おそらく信頼する夫だったのでしょう。
家族や世間に冷遇されてきた麗奈にとって、唯一の理解者であり信頼してきたのが碧人だったからです。
麗奈は、璃香に愛する人を奪われる悲しみや絶望を、そして碧人にも裏切りの代償を与えたかったのかもしれません。
璃香は九条友彦の婚約者に一番近い立場にあり、碧人は友彦が経営する会社で仕事をしていました。
麗奈が九条友彦に近づくことで、2人にどのような復讐をしかけていくのか、これも見逃せないポイントです。
一番気になる!麗奈と友彦の恋の行方は?
実は「正しい復讐の作法」は恋愛漫画のジャンルでとして配信されています。
なので本当の一番のテーマは、麗奈と友彦の恋模様なのです。
麗奈は、「復讐のため」と友彦に近づき、ビジネスとして割り切った契約結婚を持ちかけます。
周囲にそのことがバレないようにするためとは言え、大胆な行動に出る友彦に麗奈の心は揺さぶられてしまいます。
一方で、友彦も酔って無防備になった麗奈の、本音が垣間見える言葉に胸が高鳴ります。読む方としても、2人がビジネスではなく本当に愛し合えるのではないか?という期待が膨らむ展開です。
【ネタバレ】「正しい復讐の作法」の結末を考察
ここまで「正しい復讐の作法」の中で描かれるいろいろな伏線を見てきました。
では、結末はどうなるのでしょうか?
麗奈と友彦が愛し合える結末?
麗奈と友彦がいろいろな確執を乗り越えて本当に信頼し愛し合える結末は、きっと誰もが期待しているものだと思います。
現在57話とかなり長い作品の中で、麗奈と友彦がお互いに徐々に相手の隠れた真実を知り、距離と心を縮めていく姿が描かれます。
誰も信じることができず様々なトラウマを抱えた2人が、安心して過ごせる生活がくることを期待せずにはいられません。
家族との正しい関係を取り戻せる?
麗奈は家族との関係がとても悪い中にいます。というより、麗奈の不幸はすべて、家族との関係から始まっています。
家族からは麗奈が「養子だから」とことをすべての理由にして疎まれているようですが、どうやらそれにも裏がありそうです。
麗奈と麗奈の祖父の関係、あまり関わってこない父親との関係あたりに、何か秘密が隠されていそうですね。いずれにしても、麗奈がずっと感じることの出来なかった、家族の中での安心感を取り戻せることも期待してしまいます。
一年後、以降も幸せでいられる結末
手首に刻まれた1年後の日付はどういう意味なのでしょうか?一般的なタイムリープが描かれる作品だと、1年後に何らかの条件を満たしていなければならない、というようなことが多いと思います。
ではこの作品で1年後に満たしていなければならない条件とは何でしょう。
ここまでの流れで言えば、麗奈が復讐を果たす、ということではないでしょうか。
麗奈の復讐は「奪われたものを取り返す」です。麗奈が本当に奪われてしまったものは家族との安心感や、他人を信頼し愛し合う心、というようなものではないかと思います。
麗奈の1年後以降が、いびつに歪んだ以前の生活ではなく、安心と幸せを感じられる生活として続いていくことを心から期待してしまいます。
まとめ
ここまで「正しい復讐の作法」の結末を考察してみました。
いかがでしたでしょうか??
作品の口コミでも、麗奈と友彦の恋の行方をやきもきしながら読んでいる方が多いような印象でした。
読めば読むほど麗奈に感情移入をして、この後の展開にドキドキハラハラすること間違いなしです!
最後までお読みいただきありがとうございました!