こんにちわ。韓国総合メディアIdeal運営者のKOUです。
今回は、韓国ドラマ『マウス〜ある殺人者の系譜〜』の犯人を解説していきたいと思います!この作品は、長編かつ数々の伏線が散りばめられているので、理解しづらい箇所もあったのではないでしょうか?
この記事では、実際に視聴した筆者が、徹底的に考察しまとめました!
ぜひ最後までお付き合いください。
本当の悪魔はあなたかもしれない- 過激で残酷なクライムサスペンス『マウス〜ある殺人者の系譜〜』が、ついに2022年に日本に上陸! 『マウス〜ある殺人者の系譜〜』観た!FFさんオススメの韓国ドラマ🇰🇷[…]
『マウス〜ある殺人者の系譜〜』犯人はこの人物!
『マウス〜ある殺人者の系譜〜』には重要な犯人が3人登場します。
それぞれの犯人について
- 犯した罪は何か
- なぜ犯行に至ったのか
- 犯人のその後
の3つのポイントに焦点をあてて解説していきたいと思います!
ハン・ソジュン
ヘッドハンター事件の犯人
25年前、韓国全土を恐怖に陥れた“ヘッドハンター事件”。20人以上の被害者が出ていた凶悪犯罪事件です。殺害方法も残忍を極めており、被害者の頭部のみ切断し持ち去るというもの。
この事件の犯人は、ハン・ソジュンです。
表向きは、有名な脳神経外科医であり、なかなか警察も犯人にたどり着くことができませんでした。
そんな中、事件は急展開を迎えます。それは、ソジュンが、キャンプ場にとある家族を狙ったため。そう、ムチ刑事の家族です。ソジュンは、ムチを取り逃してしまいました。
そんなムチが、泣きながら病院のソジュンのポスターを指差し、訴えます。
ドゥソクを含む警察は動き、ソジュンの自宅を家宅捜索。そして、雪だるまの中に遺体と見られるゴミ袋を発見。この徹底的な証拠によりソジュンは、逮捕されこの事件は幕を閉じました。
脳の移植手術のため
ソジュンの犯行理由は、脳の移植手術を成功させるため。
初めは、ネズミで脳の移植手術実験をしていたところ、大きな壁に当たりました。それはネズミだと限界があること。そして、本格的にネズミでなく人間の脳で実験しようと。それから人間の頭部だけ持ち去るという犯罪に手を染めます。
人間の脳移植の研究を進めていく中で、サイコパス遺伝子での研究により一躍有名になったダニエル・リー博士が登場。ダニエルに羨望の眼差しが向けられたことに焦りを感じるソジュン。
今まで完全犯罪をこなしてきたソジュンが、計画もなしに目をつけたのが、ムチの家族でした。結果的にムチを取り逃がしたことで、逮捕され死刑が確定してしまいます。
自己顕示欲が招いたソジュン初めてのミスでした。
息子のバルムに殺される
最終的に、ヨハンの脳を移植したことにより人間の感情を持つようになった自身の息子・バルムに殺されます。(チェ・バルムについては下記で詳しく解説しています)。
数々の殺人をしてきたバルムは、自ら自供しソジュンのいる拘置所へ移送されます。そこで、計画的に刑務官になったドングと騒ぎをたて、ソジュンのいる収容部屋に収監されることに成功。
将来のソジュン2世に出会えたことに喜ぶソジュンだったが、人間の感情を持ったバルムはたくさんの人の憎しみを背負い、ソジュンを殺しました。
医者としては、名が高く優秀なハン・ソジュン。
現実世界にも、偉大な経営者にサイコパスが多いという研究結果も出ています。成功者と凶悪殺人者とは紙一重なのは皮肉と言わざるおえません。
チェ・バルム
連続殺人事件の犯人
- ピョン・スニョン(色欲)
- パク・ジョンホ(怠惰)
- ナ・チグク(高慢)
- キム・ソンギュ(強欲)
- チョ・ミジョン(暴食)
- コ・ムウォン(怒り)
- ハングク(嫉妬)
ダンテ神曲7つの大罪をしなかった人物や
- ソン・スホ
- ボンイの祖母
上記2人を殺したのは、チェ・バルム巡警です。

バルムは、元々チョン・ジェフンという名前で、ハン・ソジュンの息子でした。そしてOZという組織の実験ターゲットでもあります。バルムは、幼少期、ウサギの腹を切る、自宅にいる金魚や猫を殺すなど、常軌を逸した行動が目立つようになります。頭脳も聡明であるが、唯一勝てない人物がいました。
その人物は、ソン・ヨハンです。差別的な目線でバルムを怖がっているものが多い中、ヨハンは普通の友達のようにバルムに接しました。
次第に、バルムは、“ヨハンのような人になりたい。どうか自分を怪物にしないでくれ”そう願うようになり、殺人衝動を抑えて生きるようになります。
復讐殺人または快楽のため
チョン・ジェフンとしてのバルム
しかし、バルムにそうはさせてきれない組織がいました。
それはOZという組織です。
この組織は、サイコパス遺伝子を胎児の段階で殺してしまうという法案を可決させるためにバルムを観察そして殺人をしてもらう必要がありました。(OZについては下記で詳しく説明します)
しかし、そんな実験中、常軌を逸した行動をするバルムに危険を感じたバルムの母親役(バルムの本当の母親はハン・ジウンでこの母親役は看護師)がバルムを殺そうとしました。咄嗟にOZの組織の一員であるソン・スホが母親役を殺害。たまたま現場に見合わせた父親も殺害し、家に火をつけます。ちなみにそのときに無事に脱出できたのは、唯一・ジェヒのみ。
その事件から時がたち25年後。
バルムにある一通のメールが届きます。それは、自分の母親を殺したソン・スホの居場所でした。スホのボクシング場にきたバルムは、残忍な方法でスホを殺害。
この時に、バルムに眠っていた殺人衝動・スイッチが入ります。
バルムは、次々に罪なき人を殺害していく殺人キラーになってしまいます。これを仕組んだのは、全てOZ。もし、OZがバルムを殺そうとした母親役を止めなかったらバルムは死んでいたことでしょう。
そしてもし、メールがなければ、サイコパスという人間的な感情を持てないとしても、バルムは今まで通り、殺人衝動を抑えヨハンのように模範となる人物を目指し奮闘していたかもしれません。
結果的にバルムは、自身の快楽のために殺人を犯していきます。
しかし、そんなバルムに転機が訪れます。
ヨハンの脳を受け継いだバルム
罪なき人の殺人を繰り返すバルムをヨハンは気づき、殺そうとし二人とも重傷を負います。
ヨハンは一命を取り留めたものの、バルムは絶命寸前で脳の移植が必要な状態に。そんなとき、計画が台無しになることに焦ったOZの組織リーダーであるチェ・ヨンシンは、ソジュンを呼びます。
ヨハンの脳をバルムに移植するソジュン。
ソジュンは、自身の子をバルムだとわかっていました。
この手術により、バルムは、人間の感情を手にいれることに。しかし、完全にジェフンの面を取りきれていないバルムは、重い罪を犯した人物を殺します。
今までとは違い人間の感情を持っているので、罪悪感を取り払えないバルム。結果的に、警察に今までの罪を自供し、凶悪犯罪を犯した自分の父親を殺します。
今まで殺人を快楽とするバルムでしたが、正義のため人を殺したのです。
脳移植手術の後遺症により死亡
絶命寸前のバルムは、ヨハンの脳移植手術を受けました。
しかし、ソジュンの手術はまだ完璧ではありませんでした。ソジュンのネズミでの実験も時がたつと、動かなくなり絶命したということをダニエル・リー博士から聞かされます。バルムもその一途をたどります。
涙を流し、息を引き取るバルムの姿。バルムのしたことは許されない行為のはずなのに、なぜか同情してしまうそんな悲しい結末でした。
チェ・ヨンシン
殺人幇助
OZの組織のリーダーであり、大統領秘書室長という絶大な権力を持つチェ・ヨンシン。サイコパス遺伝子を持つ、チェ・バルムとソン・ヨハンを監視。無事、バルムを殺人者に仕立てあげること成功します。
OZという組織そしてヨンシンの目的とは一体…?
下記で説明していきます。
サイコパス胎児堕胎法案の成立
OZの目的、それは、胎児の段階からサイコパスの特性を持つ人間を排除し、平和な世の中を実現するというもの。しかし、法改正には、長期的なプランが必要。
そこで、サイコパス遺伝子を持つヨハン及びバルムに目をつけました。
ヨハンは、天才1%のサイコパス遺伝子であり善人だったのに対し、バルムは殺人者として育ちます。こうして、バルムの証拠を元に法案を可決させようとするのが目的でした。
逮捕される
チェ・ホンジュの番組で、様々な証拠や証言のもと殺人幇助の疑いで逮捕されます。しかし、結果的に、法案は国民投票により可決。皮肉にもヨンシンの願いは叶ったのでした。
OZという組織がいなければ、バルムは死んでいた。けれど、それ以上に被害者も出なかったかもしれない…。
この法案は、世の中のためになるのでしょうか?
ダニエル・リー博士の思惑はなんだったのか?
サイコパス遺伝子の学者ダニエル・リー。
自身の娘をハン・ソジュンに殺されました。
死んだと思っていたダニエルでしたが、ヨハンに助けられ、一命を取りとめました。その後、バルムの前に現れます。ダニエルの思惑は、サイコパス胎児堕胎法案が可決されないなら、バルムを利用しサイコパス遺伝子を持つ“プレデター”を抹殺しようと考えます。
思惑通り、バルムは、結び目事件の犯人であるヒョンチョルや幼児暴行事件のカン・ドクスなどを次々に殺害。
ヨンシンと違う点は、すでに凶悪犯罪を犯している人物を標的にしていたという点。結果的に、ヨンシンもまたダニエルも自分の正義を貫いて犯罪に手を染めました。
【結末感想】犯罪は全て悪なのか?正義とは…?
なんとも難しい問題だと感じました。
サイコパス遺伝子を持っている人間を胎児の段階から殺してしまう。そして平和な世の中を実現する-。確かに、バルムという人間が存在しなければ、これ以上罪のない人間が亡くならないで済んでいたはず。
しかし、サイコパスの中には、ヨハンのようにいわゆる“天才”も存在するのも事実。さらには、凶悪犯罪を犯したハンジュでさえも脳移植手術が完璧に成功していれば、皮肉にも犠牲者以上の人を救えたのかもしれません。
果たして、サイコパスだからといって胎児の段階で抹殺してしまうのはいかがなものでしょうか?
それは、正義といえるのでしょうか…?
先日、クライムサスペンス『マウス〜ある殺人者の系譜〜』をついに完走しました! 殺人を犯すサイコパス遺伝子は存在するのか-。サイコパスの中でも1%、殺人を快楽とする“プレデター”を題材としたこの作品。 結論、中盤少しだら[…]
まとめ
以上、韓国ドラマ『マウス〜ある殺人者の系譜〜』の犯人についてでした。
“世の中を平和な世界にしたい”そう願った大統領秘書室長チェ・ヨンシンが発端となり起きてしまった凄惨を極める事件。バルムやヨハンも「実験用マウス」でしかない存在でした。
しかし、ヨンシンもまた自分なりの正義を貫いたにすぎません。
あなたはヨンシンの考えをどう思いますか…?
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最後までお読みいただきありがとうございました。